レーザーダイオードの放射危険性
レーザーダイオードとは?
レーザーダイオードは、低出力のレーザー光を発生させる半導体素子です。主にレーザーポインタやディスクドライブ、医療用光治療機器などに使用されています。
レーザーダイオードの動作原理
ガリウム砒素(GaAs)などの半導体チップに電流を流すと、電子と正孔の再結合により光子が放出され、レーザー光が生成されます。出力は数ミリワットから数ワット程度で、主にホモ接合、ヘテロ接合、パルス式の3種類があります。過大な電流は素子を破損させるため、取り扱いには注意が必要です。
FDAの低出力危険クラス
米国食品医薬品局(FDA)の医療機器放射健康センター(CDRH)は、眼への危険性に基づきレーザーダイオードを6つのクラスに分類しています。クラス1、2、2Aは出力が極めて低く、1,000秒以上直視しない限りほとんど危険はありません。
FDAの高出力危険クラス
クラス3Aは最大5ミリワットまで、クラス3Bは最大500ミリワットまでの出力を持ち、直接視認や拡大光学系での使用は禁じられます。クラス4は500ミリワットを超える高出力で、目や皮膚への直接照射は重大な損傷を引き起こす可能性があります。
子どもへの警告
1997年にFDAは、ハンドヘルド型レーザーポインタが子どもの眼に損傷を与える可能性を警告しました。以降、眼科医団体は子どもがレーザーダイオードに触れないよう注意を呼び掛けています。波長や出力、距離により危険度は変わりますが、10フィート(約3m)以上離れた位置ではほとんど危険は低減します。ただし、可視光や近赤外線は網膜に吸収され、永久的な視力障害を引き起こすことがあります。
