感染症の概要と予防
季節や環境により感染症の発生は変動します。特に子どもが夏休み後に学校へ戻る時期は、密接な接触が増えるため感染症が多く報告されます。感染症の特徴や症状を把握することは、早期発見・予防の第一歩です。
水痘(みずぼうそう)
水痘はウイルス性の感染症で、感染者の水疱液や呼吸器分泌物と直接接触することで感染します。発熱とともにかゆみを伴う発疹が出現し、数時間で水疱に変化します。水疱は集簇して出現し、成熟段階が混在します。感染期間は発疹が出る2日前から最大5日間、総計で7日間です。
流行性耳下腺炎(おたふく風邪)
唾液の飛沫や直接接触で感染し、耳の前方にある耳下腺が腫れて痛みを伴います。発熱を伴うことが多く、軽症例では腫れが見られないこともあります。腫れが出る6日前から発症後9日までが感染可能期間です。
風疹(ドイツ赤痢)
鼻咽頭分泌物の飛沫や直接接触で広がります。低熱と数日続く赤い発疹が特徴で、頸部や腋窩のリンパ節が腫れます。成人や大児では関節痛を伴うことがあります。発疹が出る7日前から、発疹が出てから最低4日間は感染力があります。
疥癬(かいせん)
皮膚と皮膚の直接接触で感染し、かゆみを伴う盛り上がった発疹が指先、手首、肘、腋の下、ベルトライン、性器周囲に現れます。掻きむしることで二次感染のリスクが高まります。発疹がある間は感染力があります。
髄膜炎(髄膜炎菌性)
感染者の鼻咽頭分泌物の飛沫や直接接触で感染し、急な発熱と激しい頭痛が初期症状です。意識障害や発疹(麻疹様)が現れることがあります。潜伏期間は2〜10日で、早期治療が不可欠です。
結膜炎(細菌性、いわゆるピンクアイ)
結膜の分泌物や汚染された物品との接触で感染し、まぶたの腫れと目やにが見られます。眼球が赤くなり、かゆみや違和感を伴います。睡眠中にまぶたがくっつくこともあります。
頭部ヒトツメダニ(シラミ)
感染者やその所有物(帽子、櫛など)と直接接触することで感染します。激しいかゆみと掻きむしりにより二次感染が起こりやすいです。卵は毛根に付着し、灰色の小さな塊として見え、7〜13日で孵化し、約10日で成熟します。
