公共のジャグジーからの感染症リスク
ジャグジーは多くの人が憧れる贅沢なリラクゼーション設備ですが、公共のジャグジーでは水質が十分に管理されていないことが多く、さまざまな微生物が繁殖しやすい環境です。利用時には以下のような感染症リスクを意識しましょう。
ジャグジーの危険性
テキサスA&M大学のバイオロジー学部のリタ・B・モイズ博士は、43か所のジャグジー水を調査し、すべてのサンプルで微生物の増殖が確認されました。調査結果の概要は次のとおりです。
- 95%が腸内細菌を含む
- 81%が真菌
- 56%が緑膿菌(Pseudomonas)
- 36%がレジオネラ菌
- 34%が黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)
レジオネラ症
レジオネラ菌は汚染された水滴を吸い込むことで感染します。空調システムや給湯・冷却設備が主な感染源とされていますが、ジャグジーも同様にリスクが高いです。ジャグジーは使用間に水が入れ替えられず、熱い水が皮膚からの発汗を促すため、菌が繁殖しやすい環境となります。
蜂窩織炎(セルライト)
公共のジャグジーでは皮膚に小さな傷や割れがあると、細菌が血流に侵入しやすくなります。蜂窩織炎は皮膚の炎症を伴い、顔や下肢などに赤み・腫れ・熱感が現れます。軽い切り傷や水虫、虫刺されでも感染の入り口になる可能性があります。
A型肝炎
A型肝炎は主に糞口感染で広がり、汚染された水を飲み込むことで罹患します。ジャグジーの水が不衛生な場合、飲み込んだり口に触れたりすることで感染リスクが生じます。症状は吐き気、嘔吐、下痢、微熱、食欲不振などで、皮疹や倦怠感も伴うことがあります。
ジアルジア症
ジアルジアは寄生虫による腸管感染症で、汚染された水を飲み込むと発症します。公共ジャグジーは多数の利用者が出入りするため、感染者の分泌物が水に混入しやすく、誤って飲み込むと感染の可能性があります。
公共のジャグジーを利用する際は、顔や口を水に浸さない、使用後はシャワーで体を洗い流す、できるだけ清潔が保たれている施設を選ぶなどの予防策を徹底しましょう。
