10代の薬物・アルコール乱用リスク要因
精神障害の診断マニュアル(DSM)では、薬物やアルコールを使用して酩酊状態になったり、離脱症状や生活への悪影響を緩和しようとする行動は依存のサインとされています。思春期の若者は、さまざまなリスク要因にさらされやすく、これが薬物・アルコール乱用へとつながります。以下に主なリスク要因をまとめました。これらを理解することで、予防策を講じやすくなります。
家族にアルコール・薬物依存者がいる
- 親や兄弟がアルコールや薬物を使用している家庭では、遺伝的要因だけでなく、日常的に依存行動が身近にあるため、子どもが同じ道を選びやすくなります。特に男性は、アルコール依存の親の子どもになると依存リスクが約2倍に上昇します。
反社会的・犯罪的行動の既往
- 過去に反社会的、犯罪的、暴力的な行為を経験した若者は、薬物・アルコールへの依存傾向が高まります。
性的・身体的・精神的虐待の経験
- 家庭内での虐待(性的、身体的、精神的)は、感情の不安定さや自己価値感の低下を招き、結果として薬物やアルコールに逃げ込むケースが増えます。
学業成績の低さ
- 学習障害や学業不振のあるティーンは、喫煙・飲酒・薬物使用を始めやすく、逆に学業に関心が高い若者は乱用リスクが低いとされています。
早期開始
- 12〜13歳頃から薬物やアルコールに手を出すケースが増えており、早期に始めたほど将来的に重度の依存へとエスカレートしやすくなります。
反抗・疎外感
- 家庭や伝統的価値観、宗教・倫理観と乖離を感じる若者は、権威に対して強い反抗心を抱き、薬物・アルコールを通じて自己主張を試みます。
仲間からのプレッシャー
- 友人やクラスメートの影響で、薬物・アルコールを試すケースが多く、周囲の行動が個人の使用開始に大きく関与します。
貧困・経済的困窮
- 経済的に困窮している家庭の若者は、ストレスや将来への不安から薬物・アルコールに手を出すリスクが高まります。
ストレスと転機
- 高校から大学への進学や新しい学習環境への適応期など、人生の大きな転機でストレスが増大し、薬物・アルコールに依存しやすくなります。特に中学時代に初めて薬物・アルコールに触れることが多いです。
スリル志向
- 仲間内での評価や刺激的な感覚を求めて、薬物・アルコールを乱用するケースがあります。
リスク認識の低さ
- 自分は無敵だと考える思考や誤った情報により、薬物・アルコールの危険性を過小評価し、使用に踏み切ることがあります。
