X線防護に用いられる金属とは

X線は長時間の被曝により放射線障害を引き起こす可能性があるため、適切な防護が必要です。医療現場では、必要な部位以外を金属でシールドし、患者や技師の被曝を最小限に抑えます。

鉛 (Pb)

原子番号82の鉛は、コストが低く、電子数が多いためX線を効果的に遮断します。防護性能は金属の厚さにも依存し、アルミニウムのように電子数が少ない金属は同等の遮蔽効果を得るために厚くする必要があります。

タングステン合金

タングステンは密度が高く、鉛より最大60%優れたX線遮蔽性能を示します。そのため、同等の防護効果を持つエプロンやシールドをより薄く、軽量に製造できます。製造コストが高いため普及は進んでいませんが、技術の進展に伴い価格が下がれば利用が拡大する見込みです。

ウラン(減核ウラン)

原子番号92のウランは電子数が非常に多く、X線を強力に吸収します。非放射性の減核ウランは鉛の約5倍の遮蔽性能を持ち、シールドを薄くできる利点があります。ただし、価格が高く、核兵器材料としてのリスクがあるため、使用には慎重な管理が求められます。

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