高齢者に対する心理的虐待の具体的な形態とは?

米国心理学会(APA)によると、毎年約210万人の高齢者が身体的、心理的、またはその他の形態の虐待やネグレクトの被害に遭っています。この数は通報されたケースに基づく推計で、実際の被害は報告されていないケースを含め、最大で5倍になる可能性があるとされています。

高齢者介護における心理的虐待とは、介護者が意図的に高齢者に対して感情的な虐待を行うことを指します。心理的虐待は介護施設や自宅でも起こり得、雇用された介護者や家族が加害者になることがあります。

心理的虐待は軽視すべきではありません。被害を受けた高齢者はうつや不安、感情的な引きこもりを起こしやすく、様々な形態が存在します。

言葉の暴力(Verbal)

  • 大声で怒鳴ったり、侮辱的な言葉(例:「バカだ」「嫌いだ」)を浴びせる行為です。言葉の暴力を受けた高齢者は自己評価が低下し、うつ状態になることがあります。

脅迫(Threats)

  • 介護者が食事を与えない、施設に入れると死ぬ、殴るといった具体的な脅しを行うことです。脅迫を受けた高齢者は常に恐怖感に苛まれ、将来への不安が増大します。

屈辱(Humiliation)

  • 高齢者を子どものように扱ったり、からかったり、プライバシーを侵害して個人的な情報を不適切に他者に伝える行為です。たとえば「赤ちゃんみたいにおむつをはいている」などと嘲笑することが含まれます。ただし、医療情報を医師に伝えることは屈辱には該当しません。

孤立(Isolation)

  • 適切な身体的・情緒的接触を拒否し、会話を避けたり部屋に一人で残したりすることです。結果として高齢者は孤独感や無力感、うつ・不安を抱えるようになります。

権利侵害(Violation of Rights)

  • プライバシーの奪取や宗教的信条の尊重を欠くこと、郵便物を受け取らせないことなどが挙げられます。たとえば寝室のドアを取り外す行為は明らかな権利侵害です。

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