CPR(心肺蘇生)で知っておくべき基本知識
心肺蘇生(CPR)は、呼吸と循環を回復させるための重要な応急手当です。救急隊が到着するまでの時間を稼ぎ、患者の生存率を大幅に高めます。
実施前に確認すべきこと
まず、対象が成人で呼吸困難または無呼吸、あるいは子どもで呼吸が止まっているかを確認します。意識があるかどうかも重要です。声が出なくても、質問に対してうなずく、指を動かすなどの反応があるか観察してください。意識がなくても心拍があるか確認し、心拍が停止していない場合はCPRを行わず、すぐに救急電話をかけます。
救急電話(911)の呼び出し
できるだけ早く救急隊に連絡しましょう。周囲に他の人がいる場合は、電話をかける役割を割り当てます。目撃者は他の人がすでに電話したと勘違いしがちですが、実際にはまだ連絡が取れていないことがあります。自分一人の場合は、思春期以降(9〜12歳以上)の患者に対してはまず電話をかけ、乳児や幼児の場合は5サイクル(2回の人工呼吸+30回の胸骨圧迫)を行ってから電話します。
訓練を受けていない場合は?
米国心臓協会は2010年にガイドラインを改訂し、訓練を受けていない人でも、訓練者がいない状況ではCPRを行うことを推奨しました。訓練が不十分でも、胸骨圧迫を中断せずに行うことが重要です。理想は1分間に約100回の圧迫で、ビージーズの「Stayin' Alive」のリズムが目安になります。
C‑A‑B の順序
従来の A‑B‑C(気道‑呼吸‑循環)から C‑A‑B(循環‑気道‑呼吸)へと変更されました。圧迫は血液を脳や心臓へ送り、生命維持に最も重要です。圧迫を行った後、気道を確保し、必要に応じて口対口人工呼吸(救助呼吸)を行います。
CPRはシンプルながらも正しい手順と迅速な対応が求められます。日常生活での備えとして、基本的な手順を覚えておくことが大切です。
