CPR(心肺蘇生)の歴史
心肺蘇生(CPR)は、約3000年の歴史を持つ救命技術です。古代から近代にかけて、医療従事者や一般市民は様々な器具や手法を用いて呼吸停止状態の人命救助に挑んできました。
1500年代
- 当時は消防用の吹き込み装置(ベローズ)が、溺死者の肺に煙の混じった空気を吹き込むために使用されました。ただし、解剖学的知識が乏しく、気道確保の重要性は認識されていませんでした。
1700年代
- フランス・パリ科学アカデミーは18世紀前半に口対口人工呼吸を推奨しましたが、犠牲者を逆さにしたり温めるといった効果の低い方法も併用され続けました。
1800年代
- 19世紀初頭、救助員はビーチに馬を配置し、溺れた人を乗せて前後に走らせることで水を排出しようとしました。しかし、衛生面への批判が高まり、1815年にこの手法は廃止されました。
1900年代
- 1903年、米国のジョージ・クライル博士が胸部圧迫(閉胸式心臓マッサージ)を初めて実施しました。1950年代には米軍が、ピーター・サファーとジェームズ・エラムが開発した口対口人工呼吸を標準救命法として採用しました。1960年代には米国心臓協会が医師向けにCPR教育プログラムを開始しました。
