乳児の心肺蘇生(CPR)手順とポイント
乳児に対する心肺蘇生(CPR)は、緊急時に命を救う重要な技術です。実際に必要になることは少ないかもしれませんが、万が一に備えて正しい手順を知っておくことが大切です。以下は、救急要請から人工呼吸、胸部圧迫までの一連の流れを分かりやすくまとめたものです。
CPRを開始する前の準備
- 赤ん坊の足を軽く叩く:足首をつかみ、足の裏を軽くたたきながら、大きな声で赤ん坊を起こすように呼びかけます。
- 救急電話(119)を要請する:誰かが近くにいれば助けを求め、いなければ自分で大声で叫びます。周囲の人が聞いてくれる可能性があります。
- 硬い場所に赤ん坊を移す:テーブルや床など、しっかりとした平面に赤ん坊を寝かせます。ベビーベッドやソファは適切ではありません。
- 気道を確保する:赤ん坊の額と顎を軽く持ち、顎を少し上げて気道を開きます。舌が気道をふさがないように口をやや上向きにします。
人工呼吸(2回)
- 呼吸の有無を確認:赤ん坊の鼻と口に耳を近づけ、呼吸音を聞きながら胸の上下を5秒間観察します。
- 口対口で息を吹き込む:赤ん坊の口と鼻を自分の口で覆い、約0.5秒間、軽く息を吹き込みます。胸が少し上がるのが目安です。息が入らない場合は頭の位置を調整します。
- もう一度息を吹き込む:頭を再度整え、同様にもう一回、短い息を吹き込みます。
胸部圧迫(30回)
- 圧迫位置を決める:赤ん坊の乳頭の間に線を引き、その下約1指分の位置が圧迫すべき中心です。人差し指を上に向け、残りの3本の指で圧迫します。
- 手の形を整える:指先を立て、額で頭部を支えながら気道は開いたままにします。
- 30回の胸部圧迫を実施:指先で胸部を約胸の1/3〜1/2の深さまで速く押し下げ、1分間に約100回のリズムで行います。圧迫は心臓の代わりに血液を全身に送る役割があります。
- 救急要請の確認:自分一人で行っている場合は2分(5サイクル)ごとに赤ん坊を抱き上げ、頭と背骨を支えて電話で119へ連絡します。可能ならスピーカーモードで話すと手が自由になります。
- 交互に繰り返す:救急隊が到着するか、他の人が代わりに行うまで、胸部圧迫30回と人工呼吸2回を交互に続けます。体力が尽きたら無理をせず、可能な範囲で続けてください。
