CPRにおける胸部圧迫の深さの決め方

胸部圧迫の基本

胸部圧迫は心臓の働きを代替し、酸素を含んだ血液を全身へ送り出す重要な手技です。胸骨と背骨の間に心臓が挟まれ、圧迫することで血液を押し出します。圧迫が浅すぎると、十分な血液循環が得られません。

手順

  1. 子ども・乳児の場合:胸の奥行きの約1/3から1/2の深さで圧迫します。胸骨や肋骨が傷ついても、後で自然に治りますので心配しません。

  2. 成人(8歳以上)またはそれ以上の年齢の方:約1.5インチ(3.8cm)から2インチ(5cm)程度の深さで圧迫します。乳幼児は上記と同様に胸の1/3〜1/2の深さです。

  3. 圧迫後は必ず胸を完全に戻し、心臓が自然に拡張できるようにします。

  4. 成人の場合の手の位置と姿勢:両手を重ねて胸の中心に置き、腕はまっすぐ伸ばし、肘はロック(曲げない)して圧迫します。これによりエネルギーを節約し、長時間の胸部圧迫でも疲労しにくくなります。

  5. 乳児の場合の手の使い方:指先(または両手の指の腹)で胸部を圧迫します。肘をロックしたり腕を伸ばす必要はありません。

ポイントまとめ

  • 圧迫の深さは年齢・体格に合わせて調整する。
  • 圧迫後は胸を完全に元に戻す。
  • 成人は手の重ね方と腕の伸ばし方で体力を温存。
  • 乳児は指先で軽く圧迫。

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