エアバッグの基本
エアバッグはシートベルトと連携して、衝突時にドライバーや乗員の怪我を軽減または防止します。米国道路交通安全局(NHTSA)の統計によれば、1987年から2010年の間に25,000件以上の命が救われました。1999年以降、すべての自動車、SUV、バン、ピックアップトラックに前席エアバッグの装着が義務付けられています。
エアバッグモジュール
メーカーはドライバーと乗員を最大限に保護できる位置にエアバッグを配置します。エアバッグモジュールはエアバッグ本体と、衝突時に膨張させるインフレーション装置で構成されています。標準装備の前席エアバッグは、ハンドルの内部にあるドライバー側エアバッグと、ダッシュボードにある助手席側エアバッグです。車種によっては、ルーフパネル、シート背もたれ、ドアパネル、前後席などに追加エアバッグが装備されることもあります。
エアバッグ制御ユニットとセンサー
エアバッグ装備車には衝突センサーと制御ユニットが搭載されています。センサーは車両の前方や側面に配置され、衝突が検知されると制御ユニットへ信号を送ります。NHTSAは「中程度から重度の衝突」とは、時速8〜14マイル(約13〜23km/h)以上で固定された固体に衝突した状態と定義しています。高度な制御ユニットは、乗員の体重、座席位置、シートベルト装着状況などの情報も加味してエアバッグの展開要否を判断します。
エアバッグの展開
衝突が検知され、制御ユニットが展開を指示すると、エアバッグは数十ミリ秒でガスが充填され膨らみます。展開速度は時速200マイル(約320km/h)に達し、瞬時に乗員に接触して衝撃を緩和します。乗員がエアバッグに衝突すると、内部のガスは通気口から抜けてエアバッグは徐々に収縮し、窒息を防ぎます。展開時に使用される粉末は煙のように見えることがありますが、これはエアバッグの滑りを助ける潤滑剤です。
子どもとエアバッグ
NHTSAは13歳未満の乗員は必ず後部座席に乗せることを推奨しています。乳児はリアフェイシング(後向き)タイプのチャイルドシートを使用し、シートベルトでしっかり固定してください。エアバッグが子どもに直撃すると重篤な怪我を負う危険があるため、これらの指針が設けられています。
エアバッグのオン・オフスイッチ
エアバッグは衝突時の保護効果が高い一方で、展開時の衝撃が成人でも怪我を引き起こすことがあります。体格が小さい人や体調に不安がある人は、前席エアバッグをオフにできる車種を選ぶと安全です。
