サイドエアバッグとフロントエアバッグで起こり得る怪我とは?
エアバッグは、車両の乗員室前部と側面に装備される膨張式の安全装置で、衝突時にドライバーや乗客を保護することを目的としています。エアバッグは使用時まで収納され、衝突時に約100マイル/時(約160km/h)に達する速度で放出されます。保護効果がある一方で、誤った位置や装着状態により怪我を引き起こすこともあります。
怪我の種類
エアバッグは、顔・胸部・頭部に火傷や擦過傷、打撲などの外傷を引き起こすことがあります。最も重篤なケースでは、エアバッグの放出時に乗員が装置に過度に近い位置にいると、致命的な怪我につながります。シート位置が不適切だったり、意識不明の状態でハンドルに寄りかかっていたり、シートベルトを装着していない場合にリスクが高まります。
米国道路交通安全局(NHTSA)は、エアバッグによる怪我を防ぐためにシートベルトの着用を強く推奨しています。事故時にシートベルトをしていないと、乗員は前方へ投げ出され、エアバッグの急速な膨張に逆方向に押し付けられ、重傷や死亡につながる恐れがあります。
そのため、NHTSAはステアリングホイール内のエアバッグから少なくとも10インチ(約25cm)以上の距離を保つよう指導しています。
サイドエアバッグ
サイドエアバッグはフロントエアバッグに比べて怪我の頻度は低いものの、事故時に怪我が発生することがあります。米国保険安全研究所(IIHS)の調査によると、シートベルトを着用していない乗員や、子どもがドア側面に体を寄せている場合に怪我のリスクが上昇します。
装備品の取り付け
NHTSAは、エアバッグの収納部位に物品を取り付けないよう警告しています。エアバッグが展開した際に取り付けた物が投射物となり、乗員に深刻な外傷を与える恐れがあります。
子ども・妊婦への影響
後向きのチャイルドシートは前席に設置すべきではありません。エアバッグが展開した場合、子どもに重大な怪我や死亡事故を引き起こす可能性があります。
妊婦に対してもリスクが報告されています。産科・婦人科の研究によると、エアバッグが作動した事故は早産リスクを70%増加させ、胎児死亡率はエアバッグが作動しなかった事故の3倍となります。NHTSAは、妊婦はできるだけエアバッグから離れた位置にシートを設定するよう助言しています。
