テキサス州の雨水利用と集水システム
雨水は再生可能な水資源で、世界中で増加する水需要に応えるために活用されています。雨水集水システムは、雨水を効率的に集めて貯蔵し、家庭や商業施設で利用できるようにする仕組みで、雨樋、配管、ポンプ、フィルター、貯蔵タンクなどで構成されます。テキサス州では、テキサス水資源開発委員会(TWDB)が雨水利用を管理し、州の増大する水需要に対応する十分な供給を目指しています。
降雨量
テキサスの降雨は季節的で、地域によって大きく異なります。西テキサスでは降雨量が不足しがちで、家庭用の水需要をまかなうには大容量タンクの設置が推奨されます。雨は東から西へ移動し、15マイル(約24km)進むごとに約1インチ(2.5cm)減少します。例として、ビューモントは年間約56インチ(約1425mm)の降雨があるのに対し、エルパソはわずか8インチ(約203mm)です。西テキサスでは、雨が降らない最長期間が3か月を超えることもあります。
集水システムの貯蔵タンク
テキサスの集水システムで最も重要な要素は貯蔵タンクです。用途や設置場所に応じてさまざまなタイプが選ばれます。農家では亜鉛メッキ鋼や石造タンクが一般的で、耐久性が求められます。油田では耐候性と修理の容易さからガラス繊維強化プラスチック(FRP)製タンクが使用されます。都市部や郊外では、見た目の美しさから木製タンクが人気です。
商業用集水システム
テキサス州では集水システムは販売税が免除されており、商業施設での導入が促進されています。中部テキサスだけでも400以上のシステムが設置されました。オースティンにあるレディ・バード・ジョンソン野草研究センターは、19,000平方フィート(約1,765㎡)の屋根面積から年間約300,000ガロン(約1,136m³)の雨水を回収しています。また、AMD(Advanced Micro Devices)の半導体製造工場では、集水システムにより年間約150万ドルの水道料金を削減しています。
収集ガイドライン
テキサス州の雨水収集に関するガイドラインは、州の担当機関が定期的に改訂しています。2003年に水資源保全と実施のタスクフォースが設置され、全州向けのガイドライン策定が始まりました。翌年、TWDBは『Water Conservation Best Management Practices Guide(水資源保全ベストマネジメント実践ガイド)』を公表しました。2005年5月には州議会がハウスビル2430号を可決し、屋内雨水利用に関する品質基準を策定する評価委員会が設置されました。
