水溶性汚染物質

概要

水溶性汚染物質は化学組成により水に溶けやすく、極性分子である水(H₂O)に対して帯電したポリ原子イオンなどが含まれます。高濃度になると植物や動物に致命的な影響を与えることがあります。

人間活動による汚染

農薬や肥料の過剰使用により、地下水に浸透し河川や湖沼、海へ流入します。また、トイレに医薬品を流すことも水生生物に影響を及ぼし、繁殖や健康を阻害します。

下水処理施設の影響

下水処理施設はアンモニア、硝酸塩、リン酸塩などの有害物質を除去し、再利用水を供給することを目的としています。2011年2月号の「Science of the Total Environment」に掲載された研究では、スペインの2つの河川で処理施設近くの水中アンモニアと硝酸塩濃度が未開発地域の4〜5倍に達していることが報告されました。一方、リン酸塩は距離が遠くなるほど減少しました。

金属汚染

亜鉛や銅などの遷移金属は水に溶けやすく、臓器不全や神経障害、死亡を引き起こすことがあります。2011年3月号の「Aquatic Toxicology」の研究では、コイに金属を曝露した結果、3時間以内に摂食行動が大幅に低下したことが示され、摂食率が金属毒性の指標となります。

内分泌撹乱化合物(EDC)

内分泌系はホルモンの分泌を制御し、代謝・成長・繁殖などを司ります。2010年3月号の「Environmental Toxicology and Chemistry」によると、チェコの2つの河川で下水処理施設から出生制御薬や農薬などの内分泌撹乱化合物が放出されていることが確認されました。

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