リサイクル紙の定義と選び方ガイド

種類

リサイクル紙は環境に配慮した紙全般を指す広い概念です。多くの人がイメージするのは「ポストコンシューマー」リサイクル、すなわち消費者が使用した紙を再利用したものです。一方、製紙工場で出た未使用の端材を利用した「プリコンシューマー」リサイクルもあります。また、農業残渣や非木材作物など、木材以外の繊維を原料としたリサイクル紙も存在します。

メリット

リサイクル製品は廃棄物削減という最大の利点があります。新たな原料を採取・加工するエネルギーが減少し、資源の使用量も抑えられます。紙業界はエネルギー消費と汚染の大きな要因ですが、リサイクルにより水質汚染は35%、大気汚染は74%削減されます。さらに、リサイクル紙の製造は新紙に比べて使用水量が少なく、森林伐採も抑制できます。

特徴

リサイクル紙でも環境負荷は製造方法により異なります。漂白に塩素やその化合物を使用すると水生環境に有害です。完全に塩素を使用しない「TCF(Totally Chlorine Free)」紙は少数派で、塩素は使わないが塩素誘導体を使用する「ECF(Elementally Chlorine Free)」紙が一般的です。また、森林管理協議会(FSC)認証を受けた紙は、野生生物や水質への配慮がなされた持続可能な伐採木材から作られています。

誤解

リサイクル紙はコピー機の紙詰まりや粉塵の原因になるという声がありますが、近年の製造技術向上により多くのリサイクル紙は高品質で、コピー機でも問題なく使用できます。リサイクル工程がエネルギーを多く消費し、廃棄物を増やすという懸念もありますが、紙は最大12回までリサイクル可能で、埋立廃棄を大幅に削減し、伐採・製造にかかるエネルギーを節約します。リサイクル紙の製造で生じるスラッジは、廃棄物を濃縮したもので、毒性は低く、適切に処理されます。

選び方のポイント

「リサイクル紙」表示は、原料にごく少量のプリコンシューマーまたはポストコンシューマー素材が含まれていれば付けられます。そのため、リサイクルだけで他の環境配慮が保証されるわけではありません。包装に記載されたリサイクル率や認証マーク(FSC、TCFなど)を確認しましょう。購入の参考には、環境防衛基金(EDF)の「Paper Calculator」などのツールが便利です。なお、優れたリサイクル紙は一般店では入手しにくいことがあります。Treecycle.com や GreenlinePaper.com などの専門サイトで入手可能です。

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