タイプIとタイプIIサウンドレベルメーターの違いと選び方
過度の騒音は健康に不可逆的なダメージを与える可能性があります。1993年に『Noise/News International』で発表された研究によると、騒音公害は会話や集中、睡眠を妨げるだけでなく、永続的な聴覚障害を引き起こすことがあります。オートバイやチェーンソー、モーターボートは特に危険ですが、地下鉄の乗車でも健康を損なうレベルの騒音にさらされることがあります。
規制と測定
1972年のNoise Control Act(騒音管理法)は、米国における騒音規制の基本方針を定め、航空機からジップラインまであらゆる商用品の許容騒音基準を設定しました。この法律に基づき、騒音測定の手順と、適合したサウンドレベルメーター(SLM)の使用が義務付けられました。精密測定にはタイプIメーター、一般的な測定にはタイプIIメーターが用いられます。
精度
ANSI(米国規格協会)標準 S1.4‑1971 によると、タイプIメーターは全体精度が±1 dBA、タイプIIメーターは±2 dBA と規定されています。ここで「dBA」は人間の可聴範囲の周波数特性を加味したA加重値を示します。
音エネルギーとマイクロフォン
音波は空気圧の変動として伝わり、メーター内のマイクロフォンがその圧力変動を電気信号に変換します。2011年時点で主に使用されているマイクロフォンは、感度が高く広いダイナミックレンジを持つコンデンサ型と、感度は低いものの頑丈なセラミック型です。タイプIメーターはコンデンサマイクロフォンの使用が必須ですが、タイプIIメーターはコンデンサでもセラミックでも選択可能です。
周波数特性
デジタルフィルタは人間の聴覚帯域に対して重み付けを行い、マイクロフォンからの信号を処理します。その後、音エネルギーの実効値(RMS)を算出し、視覚的・デジタル的に表示します。ANSI S1.4は、タイプIメーターは22.4 Hz から 11,200 Hz の全帯域で±0.5 dB の精度を要求し、タイプIIメーターは63 Hz から 2,000 Hz の範囲で同等の精度が求められます。
加重ネットワーク
デジタルフィルタはA、B、C、Dの4種類の加重設定が可能で、フィルタを全て解除すればリニア(線形)応答となります。最も一般的なのはA加重ですが、非常に大きな音やジェット機の騒音を測定する際にはC加重やD加重が使用されます。タイプI機器は通常、A加重とC加重、さらにリニア応答を備えており、タイプII機器は主にA加重のみを提供します。
以上の違いを踏まえて、測定目的や予算に応じたメーター選びを行うことが重要です。
