水素核融合のメリット
水素核融合は、軽い原子核が結合してヘリウムなどの重い核になる反応です。現在の原子力発電が利用する核分裂とは異なり、融合は星の中心部のような高温・高密度環境で自然に起こります。実用化には大量のエネルギー投入が必要で、現段階の技術では投入エネルギーが回収エネルギーを上回りますが、将来的なエネルギー供給源として大きな期待が寄せられています。
エネルギー出力
- 核融合は、化石燃料や化学反応に比べて何桁ものエネルギーを放出します。温室効果ガスや酸性雨の原因となる排出物がなく、クリーンな発電が可能です。
- 現在の核分裂炉の出力は、同規模の核融合炉が理論上達成できる出力の約1/4〜1/3に過ぎません。したがって、核融合は将来的により大きな電力供給が期待できます。
安全性と長期影響
- 核分裂では稀に制御不能なメルトダウンが起こり、放射性物質が大気中に拡散して長期間にわたり土地を汚染します。
- 核融合はエネルギー供給が止まれば反応も自然に停止します。最悪でも局所的な爆発は起こり得ますが、放射能汚染や広範囲・長期的な環境被害はほとんどありません。
副産物
- 核分裂では長寿命の放射性廃棄物が大量に生成され、保管や処理に大きな課題があります。
- 核融合では生成される放射性粒子は極めて少量で、すぐに崩壊してしまうため、廃棄物処理の問題は格段に小さくなります。
