赤い水の処理方法と対策

概要

家庭の水が赤くなる主な原因は、過剰な鉄分です。水が配管から出て空気に触れると、コロイド状の鉄が酸化して赤くなります。多くの場合、雨水や表層水が地下へ浸透する過程で鉄が溶け込み、地下水に混入します。また、酸性の水が鉄管を腐食させることで、鉄が水に溶出することもあります。鉄自体は健康に害はありませんが、見た目や味・臭いが不快になるため、適切な処理が求められます。

特徴

赤い水は金属的またはカビ臭のある味・匂いがすることがあります。鉄分が多い水にはマンガンも含まれやすく、これがさらに不快感を増幅させます。鉄とマンガンは、両者を栄養源とするバクテリアの繁殖を促し、スリムや色・食感の変化を引き起こします。これらのバクテリアは人体に害はありませんが、キッチンや浴室の設備、洗濯物に汚れを残し、配管や家電の内部に堆積して性能低下を招きます。

専門家の見解

まずは水質検査を行い、鉄だけでなく他の汚染物質の濃度も把握することが重要です。鉄・マンガン除去に有効な処理法はいくつかありますが、他の汚染物質が存在すれば別の対策が必要になることがあります。

予防・解決策

鉄分が配管から供給されている場合、石灰(ライム)処理が有効です。主に自治体の給水システムで使用されますが、個人でも酸性の水に石灰を加えることで腐食を抑制できます。石灰は水中の二酸化炭素と結合して炭酸カルシウムを生成し、配管内に保護膜を形成します。

考慮すべき点

家庭用の処理システムは、鉄濃度を0.3ppm未満に下げることを目標とします。新たに井戸を掘る、または既存の井戸を深く掘り直すことで問題が軽減する場合があります。近隣の水質や井戸の深さを確認することも、最適な解決策を選ぶ手がかりになります。

水軟化装置

水軟化装置は、鉄・カルシウム・マグネシウムなどの陽イオンを陰イオン樹脂粒子と交換し、除去します。ただし、すべての軟化装置が鉄除去に対応しているわけではないため、製品選定時に確認が必要です。軟化装置は単体で使用する場合もありますが、別途フィルターと併用するケースが一般的です。

フィルター

フィルターは、曝気や化学酸化と組み合わせて鉄を除去するか、単独で使用できます。曝気は水に空気を混入させ、鉄粒子を酸化させて除去しやすくします。化学酸化は鉄を酸化鉄に変換し、フィルターでの捕集効率を高めます。酸化フィルターは単体でも使用できますが、定期的なバックウォッシュが必要で、水使用量が増える点に注意が必要です。

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