油流出の清掃手順と対策
封じ込めと回収
海上での油流出は、まずバームと呼ばれるビニール被覆ポリエステル製の浮体を設置し、油を囲んで拡散を防ぎます。その後、油を吸引する装置を備えた船が表層の油を吸い上げ、タンクに貯蔵して陸上で適切に処理します。
吸着剤(吸油材)
吸油材は木材や特定の草、ココナッツの殻など自然素材で作られたスポンジ状の材料です。水面に敷き込むと油を瞬時に吸収し、回収した後に処分します。
現場燃焼(インシチュバー二ング)
油層を直接点火し、燃焼させて除去します。燃焼効率は95〜98%と高く、油が全て燃え尽きると自然に火は消えます。ただし、燃焼中に有毒な煙が発生するため、周囲への影響を考慮した上で実施します。
生物学的処理
陸上の油流出は、肥料(リンや窒素)を散布して微生物の増殖を促し、油分子を二酸化炭素などの無害な物質に分解させます。水中よりも土壌に浸透しやすいため、化学的・生物学的手法が重要です。
分散剤の使用
海上で陸地や重要な生態系から離れた場所の油流出には、分散剤を散布して油分子を細かく分解させます。時間とともに太陽光や自然界のバクテリアが油を分解し、海洋生物への影響を低減します。分散剤使用後も油流出のモニタリングは必須です。
