放射線の量を示す単位とは?

放射線の放出量(放射能)

放射線源の放出量を表す従来の単位はキュリー(Ci)です。キュリーはマリー・キュリー夫婦がラジウムの研究で使用したことに由来し、1 gのラジウムが1秒間に起こす崩壊数(約3.7×10⁹回)を表します。SI単位系ではベクレル(Bq)が用いられ、1 Ciは3.7×10⁹ Bqに相当します。

放射線の吸収量(被曝)

距離や遮蔽により実際に体内に取り込まれる放射線量は「被曝」または「吸収線量」と呼ばれます。従来の単位はレッド(rad)で、SI単位はグレイ(Gy)です。1 Gyは100 radに相当します。ガンマ線やX線の空気中での被曝量を表す単位としてロエントゲン(R)も使われますが、対象はガンマ線・X線に限られます。

等価線量(人体への影響)

放射線の種類によって人体への影響は異なるため、吸収線量を「等価線量」に換算する必要があります。従来の単位はレム(rem)で、SI単位はシーベルト(Sv)です。例として胸部X線撮影は約0.001 Sv、チェルノブイリ避難者の平均被曝は約0.03 Svです。

接頭辞

放射線単位には接頭辞が頻繁に付けられます。キュリーは大きな単位なので、医療分野ではミリキュリー(mCi)やマイクロキュリー(µCi)が用いられます。一方、ベクレルは小さな単位であるため、キロ(k)、メガ(M)、ギガ(G)といった接頭辞が使われます。

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