温室効果ガスの特徴

地球の大気は主に窒素(78%)と酸素(21%)で構成され、残り約1%が微量ガスです。この中で熱を閉じ込める役割を持つものを温室効果ガスと呼びます。割合はごく小さいものの、温室効果ガスは気候変動に大きく影響します。以下は人間活動により大気中に放出される主な温室効果ガスです。

二酸化炭素 (CO₂)

二酸化炭素は無色・無臭で弱酸性の可燃性ではないガスです。自然にも存在しますが、森林伐採や化石燃料の燃焼によって炭素循環が乱れ、産業革命以降大幅に濃度が上昇しています。2011年時点で、産業革命前に比べ30%以上増加しており、大気中に最も多く存在する温室効果ガスとして地球温暖化に大きく寄与しています。

メタン (CH₄)

メタンは天然ガスの主成分で、無色・無臭ながら非常に可燃性が高いガスです。自然由来(沼地や化石燃料層)と人為的な排出源があります。米国では埋立地、家畜、化石燃料採掘が主な人為的排出源です。大気中での寿命は9〜15年と比較的短いものの、二酸化炭素の約21倍の温暖化効果を持ち、短期的な気温上昇の重要な要因です。

亜酸化窒素 (N₂O)

亜酸化窒素は無色でやや甘い臭いがするガスです。自然にも存在しますが、肥料使用や化石燃料の燃焼など人為的活動が全体の約40%を占めています。大気中濃度は二酸化炭素に比べ少ないものの、温室効果は約310倍と非常に強く、約120年という長い大気寿命を持ちます。

フッ素系温室効果ガス

フッ素系ガスは大気中の占有率は低いものの、温暖化係数(GWP)が極めて高いことで知られています。すべて人工的に作られたもので、アルミニウム製錬などの産業プロセスの副産物であるペルフルオロカーボン(PFC)や、かつて冷蔵・空調に広く使用されたクロロフルオロカーボン(CFC)やハイドロフルオロカーボン(HFC)などがあります。現在は国際的な規制により段階的に使用が削減されています。

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