塩酸が人体に与える影響
塩酸は無色・不燃性の気体で、刺激的で刺激臭があります。主に清掃・滅菌、鉱業、無機・有機化学品の製造、食品加工、ゴム・繊維産業で使用されます。高い毒性を持ち、吸入や摂取により人体に深刻な健康被害を引き起こすことがあります。
急性影響
短時間の塩酸曝露は、目・喉・鼻・呼吸器系にやけどを起こすことがあります。高齢者や幼児、既往症のある人は特にリスクが高くなります。
慢性影響
塩酸に長期間・定期的に曝露されると、気管支刺激、歯の変色・エナメル質の侵食、咳や息切れが見られます。希薄な塩酸でも皮膚に大きく黒く赤い円形の発疹が現れ、体のどこにでも生じることがあります。
直接接触時の影響
塩酸との直接接触は最も重篤な中毒症状を引き起こします。吸入すると咳や窒息、喉のやけどを起こすことがあります。目に入ると視界がぼやけ、涙が出る、やけど、最悪の場合失明します。皮膚に触れると刺激、化学やけど、深い潰瘍、組織壊死、凍傷が生じます。飲み込むと口腔・喉が即座にやけどし、嘔吐、胸部・腹部の激しい痛みを伴います。
応急処置
塩酸に曝露した場合は速やかに対処してください。吸入した場合はすぐに新鮮な空気へ移動させ、呼吸が止まったら人工呼吸を行います。目に入った場合は大量の水で15分以上洗い流してください。皮膚に付着した場合は擦らずに15分以上流水で洗浄し、化学物質が付着した衣服はすぐに脱ぎ、再度流水で洗い流します。飲み込んだ場合は大量の水または牛乳で希釈させ、直ちに医療機関を受診してください。
