PCBバルク廃棄物処理の選択肢
ポリ塩化ビフェニル(PCB)はかつて塗料やプラスチックなどに広く使用されましたが、毒性が高いため1979年に米国の有害物質規制法で使用が禁止されました。PCBを含むバルク廃棄物の保管・処分には行政の許可が必要で、主に以下の3つの処理方法が用いられます。
アルカリ金属還元
アルカリ金属還元は、PCB含有量が1kgあたり10,000 mgを超えるバルク廃棄物に適用されます。ナトリウム、カリウム、または有機金属化合物などの分散アルカリ金属を還元剤として使用し、塩素を除去してハロゲンフリーの生成物に変換します。大気圧下で、摂氏90〜165度(華氏194〜329度)で実施されます。
ガス相化学還元(GPCR)
ガス相化学還元は、水素や蒸気などのガスを用いてPCBを塩化水素に変換し、苛性ソーダで中和します。前処理装置、リアクター、ガス洗浄・圧縮装置の三つのユニットで構成され、バルク廃棄物は前処理装置で加熱し不純物を除去した後、リアクターで完全に分解されます。
プラズマARC
プラズマARCは、イオン化アルゴンガス、炭素、酸素を150 kWの直流電流で高温(約5,600°F/約3,100°C)に加熱し、PCBを直接プラズマに噴射して約20分間熱分解させます。分解後は冷却され、残留物は除去されて破壊装置へ送られます。
リサイクル
上記のプロセスはすべて、PCBを除去した非有害廃棄物を生成し、再利用が可能です。これにより埋立地への廃棄による土壌・地下水汚染リスクや高額な除染コストを回避し、環境・経済面でのメリットが得られます。
