リサイクルされたバッテリーはどのように利用されるのか?

ほとんどのバッテリーには、水銀、カドミウム、鉛、リチウムなどの有害金属が含まれています。これらの代替素材はまだ十分に開発されていないため、使用済みバッテリーの処分が課題です。採掘に比べてリサイクルはエネルギー消費が少なく、環境中への有毒物質流出を防ぐために不可欠です。

鉛酸バッテリー

自動車産業で広く使用されており、リサイクルの先駆けとなった分野です。現在、新しいバッテリーに使用される鉛の約半分は、使用済みバッテリーから回収されています。自動車、トラック、オートバイ、ゴルフカートなどさまざまな乗り物に利用され、使用後は粉砕して鉛を分離・再利用します。

ニッケル・カドミウム(NiCd)バッテリー

商業航空機や旅客船で使用されます。カドミウムは適切に処理しないとケースが劣化した際に土壌や水質を汚染し、除去が極めて困難です。欧州では消費者製品への使用が禁止されていますが、回収したカドミウムは安全に再利用でき、ニッケルは金属加工業で活用されます。

ニッケル・金属水素(NiMH)バッテリー

NiCdに比べて毒性が低く、現在では多くの家庭用・携帯機器で主流となっています。ニッケルと電解液は大量になると環境負荷がありますが、個別に廃棄しても比較的安全です。回収したニッケルは高級金属製品や新しいバッテリーの原料として再利用されます。

リチウムバッテリー

リサイクル前に完全に放電させる必要があります。残電があると事故の原因になるためです。金属リチウムを含むバッテリーは埋立地で危険ですが、リサイクルすればリチウムは溶解され、反応性がなくなり安全になります。その後、工業用潤滑剤の製造などに供給されます。リチウムイオンバッテリーの回収はコストが高く、回収できるリチウムは限られています。

まとめ

バッテリーリサイクルは有害金属の環境流出を防ぎ、資源の有効活用につながります。各種バッテリーはそれぞれ異なる回収・再利用方法があり、適切な処理が求められます。

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