マレイン酸と炭酸ナトリウムの概要
組成
炭酸ナトリウム(Na₂CO₃)は、ナトリウム、炭素、酸素からなる白色の無臭結晶粉末で、分子量は約105.99です。一般的にはベーキングソーダとして知られています。
マレイン酸(C₄H₄O₄)は、炭素、水素、酸素からなる白色結晶で、弱い酸性のにおいがします。分子量は約116.08で、トキシリック酸やマレニック酸とも呼ばれます。
保管方法
両物質は、密閉できる容器に入れ、乾燥した場所で保管してください。温度が極端に高いまたは低い環境は避けます。使用後は容器内に残留物が付着することがあります。
特にマレイン酸は、換気の良い場所に置き、導電性を確保した上で接地し、惰性かつ不燃性の雰囲気下でのみ排出してください。揮発性があるため、静電気が発生すると火花や爆発の危険があります。
健康への影響
炭酸ナトリウムを高濃度で吸入するとくしゃみや咳が出ます。大量に摂取すると胃腸障害を引き起こすことがあります。目に入ると刺激、赤み、疼痛を伴います。
マレイン酸の吸入は上部気道を刺激し、喉の痛み、息切れ、咳を誘発します。摂取すると胃腸粘膜を刺激し、嘔吐、悪心、下痢を引き起こすことがあります。皮膚に付着すると赤みやかゆみが生じ、湿った状態では症状が悪化します。目に入ると灼熱感を伴い、角膜損傷や結膜炎を起こす可能性があります。
応急処置
吸入した場合はすぐに新鮮な空気が確保できる場所へ移動し、呼吸困難が続く場合は医療機関を受診してください。
炭酸ナトリウムを誤って飲み込んだ場合は大量の水を飲んで希釈します。マレイン酸を飲み込んだ際は、できるだけ早く嘔吐を誘発し、すぐに医師の診察を受けてください。
目に入った場合は、15分以上十分に流水で洗浄し、まばたきをしながら眼瞼を動かしてください。マレイン酸の場合は特に速やかに医療機関へ相談してください。
用途
炭酸ナトリウムはガラス製造、軟水化処理、石鹸・洗剤の製造に利用され、空気中の余分な水分を吸収する乾燥剤としても使用されます。
マレイン酸は主にマレイン酸塩の製造に用いられ、油脂の酸化を防止して酸化臭(ランクシティ)を抑える目的でも使用されます。
