地上レベルのオゾンが健康と環境にもたらす影響
オゾンは酸素原子が3つ結合した無色のガスです。成層圏にあるオゾンは紫外線を吸収し人類に有益ですが、地上付近に存在するオゾンは有害で、スモッグの主成分となります。窒素酸化物と揮発性有機化合物が日光の下で化学反応を起こすことで生成され、これらは化石燃料の燃焼、発電所、車両の排ガス、ガソリン蒸気、溶剤などの人為的排出源から生じます。オゾン汚染を抑えるには、車両の排出削減、製品の成分見直し、エネルギーの節約、相乗りの推進などが求められます。
呼吸器系への刺激
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米国環境保護庁(EPA)によると、オゾンを吸い込むと胸痛、咳、喉の刺激、肺炎、鼻詰まりなどの症状が現れ、数時間続くことがあります。さらに、慢性気管支炎、肺気腫、喘息を悪化させ、肺機能を低下させます。繰り返し曝露されると肺の組織が炎症を起こし、永続的なダメージを受ける可能性があります。
免疫系の低下
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免疫力が低い子どもや高齢者は特に影響を受けやすく、競技者や庭師、建設作業員など屋外で活動する人もリスクが高まります。デューク大学医学センターの研究では、地上オゾン濃度が高いと免疫細胞の機能が低下し、細菌に対する防御力が弱まることが示されています。空気質指数(AQI)を確認し、オゾン濃度が高い日は屋外活動を控えましょう。
植物と生態系への影響
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EPAは、地上オゾンが年間約5億ドル相当の作物減産を引き起こすと推定しています。オゾンは植物の葉内部で細胞障害を起こし、光合成を阻害します。その結果、植生が二酸化炭素を吸収する能力が低下し、大気中のCO₂濃度が上昇して温室効果が強まります。温暖化は平均気温上昇、海面上昇、食料生産への影響、そしてマラリアなど気候感受性疾患の拡大を招く恐れがあります。
