EPA カビ除去ガイドライン

カビは、十分な湿気と酸素がある場所でほぼすべての表面に繁殖します。1,000種以上のカビが知られており、無害なものから極めて有毒なものまでさまざまです。多くのカビは、人やペットが吸い込むと健康被害を引き起こす可能性があります。米国環境保護庁(EPA)は、カビの除去と抑制に関するガイドラインを策定しています。

事実

  • カビは環境中に広く存在し、屋内外で低レベルの胞子に常にさらされています。室内でカビが繁殖すると、空気中の胞子濃度が上昇し、アレルギー反応や疾病を引き起こすことがあります。長期にわたる高濃度曝露は、慢性的な呼吸器疾患の原因となります。

識別

  • カビは赤、黒、茶色の色調で、湿度の高い場所に発生します。表面が隆起したり平らだったりしますが、成長した材料の周囲に膨らみが見られることが多いです。壁紙や石膏ボードの裏側などにも潜むことがあり、嫌なカビ臭がすることがあります。

清掃方法

EPA は対象となる素材や家具の種類に応じて、4つの清掃方法を定めています。

  1. 方法1:カーペット、コンクリート、プラスチック、金属、リノリウム・ビニール床、家具、カーテン、木材などに対し、湿式掃除機で除去します。
  2. 方法2:清水または洗剤を混ぜた水で湿拭きします。多孔質・非多孔質の床や木材に適用します。
  3. 方法3:完全に乾燥させた後、HEPA フィルター搭載の掃除機で吸引します。掃除機の廃棄物は密閉プラスチック袋に入れて処分します。
  4. 方法4:除去できない多孔質素材(石膏ボードや天井タイルなど)は、カビが付着したまま密閉プラスチック袋に入れて廃棄します。

封じ込め

封じ込めの範囲は汚染面積に応じて決定します。

  • 10平方フィート未満:封じ込め不要。
  • 10〜100平方フィート:最小限の封じ込めを実施。汚染エリアの周囲にポリエチレンシートを天井から床まで貼り、入口は二重シートで覆います。作業中は換気口を閉め、負圧と HEPA 空気清浄機で胞子の拡散を防止します。
  • 100平方フィート超:完全封じ込めを実施。最小封じ込めに加えて、二重のポリエチレンシートで負圧エアロック室を作り、外部に HEPA フィルターを設置します。

個人用保護具

汚染面積に応じた保護具の基準は以下の通りです。

  • 10平方フィート未満:ゴム手袋、目の保護具、N‑95 マスク。
  • 10〜100平方フィート:使い捨てオーバーオール、ゴム手袋、目の保護具、HEPA フィルター付き N‑95 またはハーフフェイス呼吸器。
  • 100平方フィート超:足カバー、フルフェイス呼吸器(HEPA フィルター付)、ヘッドギア、全身使い捨て衣類など、完全な個人防護具。

予防・対策

  • 湿気を管理し、乾燥させることがカビ防止の基本です。漏水や屋根の浸水などで濡れた箇所は速やかに乾燥させ、必要に応じて修理を行います。
  • 汚染が確認されたら、温かい石鹸水で洗浄し、カビが付着した天井タイルやカーペットなどの多孔質素材は廃棄して再発を防止します。

環境衛生 - 関連記事