化石燃料使用がもたらす環境・健康被害

大気汚染

化石燃料を燃焼させると、炭素一酸化物(CO)、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、炭化水素などの有害物質が大気中に放出されます。COは無色・無臭で、頭痛・めまい・倦怠感・嘔吐などを引き起こします。NOxはスモッグの原因となり、気管支炎や肺炎といった呼吸器疾患を誘発します。SOxは石炭燃焼時に発生し、NOxと結合して酸性雨をもたらし、土壌や水質の酸性化で昆虫や動植物を死滅させます。炭化水素は自動車の排気や石油精製過程で排出され、日光と熱によって光化学スモッグや温室効果ガスに変化し、肺機能障害や作物生育不良の原因となります。

地球温暖化

温室効果ガスは大気中に熱を閉じ込め、地球の平均気温を上昇させます。中でも二酸化炭素(CO2)は、石油やガソリンなど化石燃料の燃焼で大量に発生します。米国環境保護庁(EPA)によれば、ヒト活動による温室効果ガス排出の75%以上が化石燃料のエネルギー消費に起因しています。温暖化に伴う気温上昇は、極端な嵐、干ばつ、海面上昇による沿岸部や河川の洪水など、気候変動を加速させます。

水質汚染

化石燃料の輸送中に起こる原油流出は、最も深刻な水質汚染の原因です。油が付着した動植物は即座に死滅し、油が河床や海底に残留すると長期的に生態系を毒性で蝕みます。また、地下炭鉱からの酸性廃水は河川や湖沼を酸性化し、水質を劣化させます。

土地汚染

露天掘りによる石炭採掘は、表層の土壌や岩石を大規模に除去します。この過程で植生は根絶され、残された土壌は栄養が失われ、野生動物の生息地も失われます。

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