動脈が切れたときの対処法は?
動脈からの出血は、心臓から酸素を運ぶ血液を全身へ送る最大の血管からの出血であり、命に関わる重傷です。動脈が切れたかどうかは、血液が鮮やかな赤色で(静脈の暗赤色やワインレッドとは異なります)流れが速く、場合によっては噴き出すことから判別できます。動脈を切った人を助けようとする場合、まずはすぐに救急支援を要請し、その後に応急処置を行うことが極めて重要です。
即時対応
重度の出血に直面したら、まずは救急サービスに連絡することが最優先です。出血の原因に関わらず、成人は約2パイント(約1リットル)の血液を失うだけでショック状態に陥ります。可能であれば、周囲の人に119に電話してもらい、無理な場合は自分で連絡してください。
落ち着いて行動しましょう。血を見ると非専門家はパニックになりがちですが、動脈切断は時間が命取りです。119へ通報した後に取る行動が正しく行われれば、生存率が高まります。テレビや映画で見たようなドラマチックな処置は実際とは異なることが多いので、思い出さないようにしましょう。まずは深呼吸をし、息を止めてからゆっくり吐き出し、心を落ち着けてから出血者に近づいてください。
救助の準備
状況を評価します。現場が安全であることを確認し、危険がある場合は救急隊が二人の被害者に対応しなければならなくなる可能性があります。安全が確保できたら慎重に進めましょう。被害者が横になっていなければ、横になるよう指示し、必要に応じて手伝います。可能であれば、頭部を体幹より低く保ち、脳への血流を促します。
腕や脚から出血している場合は、傷口を心臓より上に持ち上げて出血を抑えます。傷口を上げられない場合は、足全体を少し上げるだけでも効果があります。使える手袋などの個人防護具があれば着用してください。プラスチック袋で代用できる場合は利用しましょう。ただし、防護具がなくても応急処置を行うことをためらわないでください。到着した救急隊に、使用した保護具の有無を伝えておきましょう。
出血の抑制
出血者に対する第一の対応は、できるだけ出血を止めることです。止血帯(ツアニケット)の正しい使い方が分かっている場合は、まず止血帯(救急キットやシャツの布で作成)を傷口に適切に装着し、その後直接圧迫を行います。止血帯の使用経験がない場合は、無理に装着しようとせず、直接圧迫に集中してください。
可能であれば滅菌ガーゼや包帯を傷口に直接当てますが、なければ柔らかく清潔な布(シャツやジャケットなど)を使用し、しっかりと圧迫してください。一度当てたら取り外さないことが重要です。血液でガーゼが濡れたら、上に新しいガーゼや布を重ねてください。
救急隊が到着し、現場を引き継ぐまで圧迫を続けてください。
