ASTM規格のオイル特性とは?
American Society for Testing Materials International(ASTM)は、金属・塗料・プラスチック・日用品・石油製品などの標準を策定する世界最大級の組織で、30,000人以上の専門家が活動しています。標準は研究結果や証拠、専門家の証言に基づく文書で、法規やコードで参照されることが多いですが、ASTM自体が強制力を持つわけではありません。
石油の化学的特性
石油は主に炭素(約85%)と水素(約15%)から構成されます。この組成が燃焼性やエネルギー密度に影響を与えます。
石油の物理的特性
石油は軽油(ガソリン)から重油(パラフィン)まで幅広い粘度を持ち、潤滑油はその中間に位置します。化学組成の違いは色や粘度にも反映され、石油は疎水性(=水をはじく)という特性があります。
ASTM規格:画家用オイル(リザンオイル)
画材用オイルはASTMで特定の基準が設けられており、乾燥速度や顔料保持力が評価項目となります。さらに、塗布しやすい中程度の粘度が求められ、キャンバス上での扱い易さが保証されます。
ASTM規格:自動車用エンジンオイル
エンジンオイルの主な評価項目は次のとおりです。
- 粘度指数(VI):温度変化に対する粘度変化の小ささを示し、数値が高いほど品質が高い。
- 最低流動温度(低温流動性):オイルがエンジン内部で循環できる最低温度。低温でも流動するオイルは品質が優れています。
- ポアポイント試験:低温での流動性を測定し、低い数値ほど寒冷地での使用に適しています。
- 蒸発損失(NOACK揮発性):高温下での揮発量を評価。揮発が少ないほどエンジン保護と燃費が向上します。
これらの基準を満たすことで、エンジンの保護性能や燃費性能が保証されます。
