細菌の種類とは?形態別の分類と特徴
球菌(コッカイ)
球形の細菌はコッカイと呼ばれ、分裂様式により細かく分類されます。対になっているものは二球菌(ジプロコッカス)、4つで四球体(テトラド)、8つで立方体状のサルシナエと呼ばれます。連鎖状に並ぶものは連鎖球菌(ストレプトコッカス)、不規則に集まるものはブドウ球菌(スタフィロコッカス)で、特にブドウ球菌は人の皮膚に常在します。
桿菌(バシルス)
桿菌は形状が多様で、曲がったものやタバコのよう、楕円形、棒状などがあります。分裂様式でも分類され、端と端がつながる二桿菌(ジプロバシルス)は対になり、連鎖桿菌は鎖状、球桿菌は特定の形を持ちません。
重要な桿菌の一つに窒素固定桿菌があります。これらは大気中の窒素を化学的にアンモニウムに変換し、土壌の窒素供給源となります。
らせん菌
らせん状の細菌は主に3タイプに分かれます。ビブリオはカンマ形で、例として大腸に自然に存在するビフィドバクテリウム属があります。スピリルムは太くて硬いらせん形、スピロヘータは細く柔軟です。
その他の形態
地球上には数十億種もの細菌が存在し、球・桿・らせん以外にも様々な形があります。例えば、葉状、星形、正方形、紡錘形、糸状などです。糸状細菌は下水処理や廃水管理に利用されています。
形態変化性細菌(多形性)
形を一定に保つ細菌は単形菌、形を変える細菌は多形菌と呼ばれます。多形菌の代表例はマイコプラズマ・ニューモニエで、同一培養中でも様々な形状をとり、歩行性肺炎の原因となります。そのサイズは大きなウイルスに匹敵します。その他、リケッチア・リケッチィ(ロッキー山熱帯熱の原因)やバチルス・アントラシス(炭疽の原因)も多形性です。
