副作用とは何か

副作用は、薬や治療を受けた後に現れる、意図しない、しばしば好ましくない影響のことです。たとえば、抗うつ薬の一般的な副作用のひとつに性欲低下があります。副作用の出方は人それぞれで、以前は問題がなかった人でも突然現れることがあります。

ロゲイン(Rogaine)

ロゲインは、米食品医薬品局(FDA)によって承認された、脱毛症治療薬のひとつです。しかし、当初は血圧降下剤として開発されたミノキシジルが、使用者の髪が伸びるという副作用を示したことから、頭皮に塗布する形で毛髪再生薬として再評価されました。効果が確認された後、製薬会社はFDAに承認申請を行い、脱毛治療薬として正式に認可されました。

バイアグラ(Viagra)

バイアグラは本来、狭心症の治療薬として開発されましたが、服用者に長時間の勃起が起こるという副作用が観察されました。この副作用が逆に有益と判断され、勃起不全(ED)治療薬として転用・販売が始まりました。以後、同様の作用機序を持つ薬が多数開発・販売されています。

バイオックス(Vioxx)

バイオックスは、関節リウマチや関節痛の治療を目的にメルク社が開発した非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)です。2004年9月に市場から撤退するまで、世界的に広く処方されていましたが、長期使用後の臨床試験で心血管系の重大な副作用(心筋梗塞や脳卒中)のリスクが高まることが判明し、販売中止となりました。

副作用と今後の研究

2008年、欧州分子生物学研究所(EMBL)の研究チームは、同じタンパク質を標的にする薬は似た副作用を示すことを発見し、薬の副作用パターンを比較する新手法を開発しました。この手法は、望ましい副作用を持つ薬の再利用や新薬開発に役立つ可能性があります。

しかし、すべての試みが成功するわけではありません。例として、2019年に中止されたバイアグラを用いた鎌状赤血球症患者の肺高血圧治療試験では、期待された効果が得られず、むしろ重篤な副作用が生じました。