ウォータースパウトとは

トルネード型ウォータースパウト

トルネード型ウォータースパウトは、陸上で発生した竜巻が海上に移動するか、海上で直接発生する竜巻です。その構造は陸上の竜巻と同様で、渦巻く強風と落雷を伴い、海面に大きな波を起こします。フロリダ周辺の暖かい海域で頻繁に観測されますが、温暖な海があれば世界中で発生します。1885年には北アフリカ沖で5隻の船がこのタイプのスパウトにより沈没したと記録されています。

非トルネード型ウォータースパウト(晴天スパウト)

非トルネード型は「晴天スパウト」とも呼ばれ、竜巻に伴う激しい天候とは無関係です。比較的穏やかな大気と積雲が組み合わさったときに発生し、主に早朝から昼過ぎ、または夕方に見られます。

非トルネード型スパウトの発生メカニズム

正確な形成プロセスは未解明ですが、気象学者は軽風下で平底の積雲が成長する際にスパウトが生じると考えています。トルネード型が上空から下降して水面に接触するのに対し、非トルネード型は水面で渦を巻き上げて上向きに成長します。移動はほとんどありませんが、陸に上陸して竜巻と同等の被害をもたらすことがあります。ただし、寿命は短くすぐに消散します。

複数同時発生するケース

陸上の竜巻と同様に、ウォータースパウトも群れで発生することがあります。船舶の報告では、一日に最大30本のスパウトが観測された例があります。風速は時に時速120マイルに達し、カナダのモントリオールでトカゲが空中に投げ上げられた、ニューヨークでオタマジャクシが降り注いだ、フランスでヒキガエルが降り注いだといった奇妙な現象も記録されています。

安全対策

水上や海辺にいる際は、スパウトが観測されたら直ちに気象警報に注意し、危険が予報されている場合はその場から離れましょう。米国国立気象局は、5月から9月にかけて軽風下で平底の積雲が現れたらスパウトが発生しやすいと警告しています。スパウトを目撃したら、スパウトの移動方向に対して90度横方向に離脱し、決してスパウトの中を通ろうとしないことが重要です。

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