イソプロパノールの効果と安全な取り扱い
イソプロパノールは無色・可燃性のアルコールで、世界で最も広く使用されている工業用溶剤の一つです。家庭や医療現場では消毒剤として頻繁に利用され、家庭用「アルコール拭き取り液」の主成分でもあります。また、手指消毒剤や一部のマウスウォッシュにも配合されています。
経口摂取
安価で入手しやすいため、エタノール(ビール・ワイン・蒸留酒に含まれるアルコール)の代用品として誤って飲み込まれることがあります。メーカーは誤飲防止のため、極めて苦い味を付けていますが、エタノールと同様に以下の中毒症状を引き起こします。
- 言語障害、目の充血、混乱、昏睡状態
- 嘔吐、腹痛、低血圧、低血糖
多くの場合、24時間以内に回復しますが、約8オンス(約240 ml)を摂取すると致死的になる可能性があります。特に小児の誤飲は重篤です。
イソプロパノールは速やかに吸収され、同濃度のエタノールよりも中枢神経抑制が強くなります。代謝過程でアセトンが生成され、呼気にフルーティーな臭いが現れます。誤飲が疑われる場合はすぐに毒物情報センターへ連絡し、子どもの場合は小児科医に相談してください。意識が低下している、または反応がない場合は最寄りの救急医療機関へ搬送してください。
吸入
イソプロパノールは粘膜刺激性があり、鼻腔や呼吸器官を刺激します。高濃度の蒸気を吸入すると、酔い様の症状を伴うことがあります。
吸入した場合は、直ちに換気の良い場所へ移動し、症状が軽減するまで新鮮な空気を吸わせてください。
目への接触
イソプロパノールが目に入ると、角膜や結膜にやけどを生じ、視力障害を引き起こすことがあります。目に入った場合は、15分以上にわたり大量の冷水で十分に洗い流してください。
皮膚への接触
大量に皮膚に触れると、赤みや刺激感が生じます。また、皮膚から吸収され全身に影響を及ぼすことがあります。皮膚が汚染された場合は、すぐに冷水で洗い流してください。
まとめ
イソプロパノールは便利な消毒剤ですが、誤飲・吸入・目・皮膚への接触は健康に重大なリスクをもたらします。使用時は十分な換気と適切な保護具を用い、万が一事故が起きた際は速やかに医療機関へ連絡しましょう。
