トイレに潜む細菌と対策
トイレは細菌が大量に繁殖しやすい場所です。特に公共施設のトイレは要注意です。実は、浴室の床の方がトイレの便器よりも多くの細菌が付着していることが、2005年のABCニュース報道で明らかになっています。アリゾナ大学の調査では、浴室の床の62%が危険な細菌で汚染されているのに対し、便器は19%にとどまっていました。
それでも便器内にも有害な細菌は存在し、感染予防の最も効果的な方法は正しい手洗いです。
代表的な細菌とその特徴
赤痢菌(シゲラ菌)
シゲラ菌はグラム陰性菌で、便器内に潜むことがあります。激しい下痢や赤痢を引き起こし、感染は主に糞便を介して広がります。食品従業員がトイレ使用後に手洗いを怠ると、食中毒の原因になることが報告されています。
ブドウ球菌(特にMRSA)
ブドウ球菌は殺菌が難しく、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は特に問題です。サンディエゴ郡保健局によると、MRSAは人から人への接触で拡散し、トイレの便器に潜むことがあります。疑いがある場合は、強力な洗浄剤で便器と便座を毎日消毒してください。
サルモネラ菌
サルモネラは便器内に頻繁に見られ、嘔吐や激しい下痢を引き起こします。2000年の英国アストン大学の研究では、サルモネラ感染が確認された家庭の4/6で、便器の水面下に菌が検出されました。
セラチア・マルセセンス
セラチア・マルセセンスはトイレや環境中に広く存在し、便器内にピンクや灰色の被膜を作ります。尿路感染や肺炎を起こすことがありますが、ほとんどは無害です。塩素系漂白剤で簡単に除去できます。
