オンタリオ州における安全委員会の規則と役割
カナダ・オンタリオ州の職場では、労働者が20人以上の場合、共同安全委員会(Joint Health and Safety Committee, JHSC)の設置が法的に義務付けられています。この委員会は、雇用者と労働者双方の代表で構成され、職場の安全向上を目的とした方針や手順の策定、危険の点検・報告などを行います。
委員会の構成
委員会は、雇用者側と労働者側の代表者で構成されます。雇用者は自社の代表者を選任し、労働者側は労働組合が代表者を指名するか、職場で選出します。労働者数が20~50人の場合は最低2名、50人以上の場合は各部門を代表する最低4名が必要です。管理側の代表者数は労働者側の人数を超えてはなりません。
点検・方針策定の権限
委員会は職場の点検を実施し、潜在的な危険を特定する権限を持ちます。点検結果は雇用者に報告され、雇用者は21日以内に回答しなければなりません。また、委員会は安全方針や手順の作成・改訂にも関与し、労働災害や死亡事故、危険情報の記録を保持します。
会合の頻度
委員会は最低でも3か月に1回は会合を開催しなければなりません。会合に出席するための時間は有給で確保され、点検やその他の委員会業務に対しても通常の賃金が支払われます。各会合の議事録は必ず作成し、決定事項や議論内容を記録します。
雇用者の責務
雇用者は、職場に存在する危険物質や危険状況について全従業員に周知し、健康・安全方針に関する情報を提供する義務があります。また、従業員に対して必要な安全教育・訓練を実施し、年齢要件を満たす者のみを採用し、労働者を保護するためのあらゆる予防策を講じなければなりません。委員会からの提案や情報提供要請には、協力的に対応する必要があります。
労働者の責務
労働者は、危険な状況や事故を発見した場合、直ちに上司に報告し、対応が取られない場合は安全委員会に知らせる義務があります。また、危険な作業環境での作業を拒否する権利があり、事故や負傷が発生した際は雇用者と委員会に報告しなければなりません。
