アスベストを安全に取り扱う方法は?
安全にアスベストを取り扱うための基本方針
アスベスト含有材料は健康被害のリスクが高いため、必ず訓練を受けた専門業者が作業すべきですが、以下の対策を徹底すれば、曝露リスクを大幅に低減できます。
1. 適切な訓練
作業に関わる全員がアスベストの危険性、法規制、取り扱い手順を理解し、実技訓練を受講していることを確認します。
2. 個人用防護具(PPE)
認定された防塵マスク(フィルタ付呼吸器)や防護服、手袋、保護眼鏡、靴カバーを支給し、呼吸器は必ずフィットテストを実施します。
3. 工学的管理策
湿式作業で粉塵の発生を抑える、負圧作業エリアを設定する、局所排気装置で粉塵を吸引するなど、空気中への繊維放出を防止します。
4. 安全作業手順
- 検査でアスベストが確認されるまで、常に「存在する」前提で作業する。
- 作業エリアを密閉し、繊維が他エリアへ拡散しないようにする。
- アスベスト除去専用の工具・機器を使用する。
- 作業対象を十分に湿らせ、粉塵の発生を防止する。
- 切断・研削・研磨など繊維が飛散しやすい作業は最小限に抑える。
5. 廃棄物の管理
- 二重構造のプラスチック袋に入れて搬送する。
- 「アスベスト」マークとラベルを明示する。
- 地方自治体の指示に従い、許可された処分場で処理する。
6. 衛生管理
- 作業エリア内での飲食・喫煙は禁止する。
- 汚染された衣服を洗浄できる専用の洗浄設備を設置する。
7. 医学的モニタリング
作業者に定期的な健康診断・胸部X線検査を実施し、早期に健康被害を発見できる体制を整える。
8. 定期的な清掃
作業台・工具・機器を定期的に清掃し、アスベスト粉塵の蓄積を防止します。
9. 空気中濃度の測定
作業中および作業後に空気中の繊維濃度を測定し、許容濃度以下であることを確認します。
10. 緊急時対応計画
粉塵漏れや事故が発生した際の手順をマニュアル化し、迅速に封じ込め・除去できる体制を構築します。
最終的には、アスベスト除去は資格を持つ専門業者に委託するのが最も安全です。作業が不可欠な場合は、上記の安全基準と法令を厳守し、作業者と周囲の安全を確保してください。
