スプリットブレイン手術(脳梁切断術)とは?
重要性
てんかん患者が薬物療法に効果がない場合、外科的治療が検討されます。てんかんの原因が複数箇所にある、あるいは明確な焦点が見つからない場合、脳梁を切断するスプリットブレイン手術が選択肢となります。
手術の流れ
外科医は患者の頭頂部に切開を加え、脳にアクセスします。脳梁が露出したら、左右半球を軽く分離させ、結合繊維を切断します。
最初は「部分的脳梁切断」として脳梁の約3分の2を切除し、発作頻度が十分に減少しない場合にのみ「完全脳梁切断」へと拡大します。
効果
脳梁を切断することで、発作が半球間に伝播するのを防ぎ、全般性強直間代発作(grand mal)を抑制します。術後も抗てんかん薬を併用すれば、発作回数は大幅に減少します。
リスク・副作用
一般的な外科手術リスクに加え、脳梁が切断されることで以下のような症状が現れることがあります。
- 利き手でない手の操作が不器用になる
- 言葉を選ぶのに時間がかかる、あるいは適切な語が思い浮かばない
- 言語と画像情報の結びつきが弱くなる
これらは半球間の情報伝達が遮断された結果です。
代替治療
近年は脳梁切断術以外の選択肢も増えています。例えば、迷走神経刺激(VNS)は電気刺激で脳の発作抑制を図ります。また、新しい抗てんかん薬の開発により、手術を回避できるケースも増加しています。
