脳手術を最初に行った人物は誰か?

トレフィネーション(頭蓋開頭術)の起源

トレフィネーションは史上最も古い外科手術の一つで、考古学的証拠は何千年もの間実施されてきたことを示しています。最古の証拠は新石器時代(紀元前約10,000年)のフランスで見つかっており、古代エジプトの古王国時代(紀元前2600〜2150年)でもクイーン・メルネイスの墓から実施の痕跡が確認されています。

インドではサンスクリット語の外科書『スシュルタ・サンヒター』がトレフィネーションの手順を詳細に記述しており、古代ギリシアのヒポクラテスも頭部外傷や頭蓋骨骨折の治療法としてこの手術を紹介しています。

近代神経外科の幕開け

近代的な脳腫瘍除去手術の最初の成功例は、1885年に英国の神経外科医サー・ヴィクター・ホーズリーによって行われました。14歳の少年が半身麻痺(ヘミプレジア)を伴う脳腫瘍を患っており、ホーズリーは外科鋸を用いて腫瘍を慎重に切除しました。その結果、患者は完全に回復し、これが現代神経外科の出発点とされています。

古代手術の限界と危険性

しかし、トレフィネーションは解剖学の知識が乏しく、無菌技術も存在しなかったため、成功率は低く、重篤な合併症を引き起こすこともありました。古代の頭蓋開頭術は当時の医療技術の限界を示す一例と言えるでしょう。

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