脳手術後に傷口から出る透明な粘性液体とは?
脳脊髄液(CSF)とは
脳脊髄液は透明で無色の体液で、脳の脳室やくも膜下腔(脳と頭蓋骨の間の空間)を満たしています。脳の血管叢である脈絡叢で産生され、脳室とくも膜下腔を循環しながら栄養を供給し、老廃物を除去します。
手術後に起こるCSF漏出の原因
脳手術では硬膜という外層を開く必要があるため、手術部位から脳脊髄液が漏れ出すことがあります。また、手術中に脈絡叢が損傷すると、さらに漏出しやすくなります。
漏出の経過と注意点
ほとんどの場合、CSF漏出は重篤な合併症ではなく、数日から数週間で自然に閉鎖します。しかし、漏出が続くと感染症や水頭症(脳内にCSFがたまる状態)などの合併症を引き起こす恐れがあります。
対処法
手術後に透明な粘性の液体が出ていると感じたら、早めに担当医に相談しましょう。必要に応じて画像検査や止血・縫合、ドレーン設置などの治療が行われます。
