胃スリーブ手術後の漏れの管理方法

腹腔鏡下スリーブ胃切除術(肥満治療手術)後に、胃の縫合が不完全となり胃酸が漏れることがあります。これを胃スリーブ漏れと呼び、約100人に1人(1%)の頻度で発生し、適切に対処しなければ生命に関わる危険があります。

胃スリーブ漏れの主な症状

  • 腹部の持続的・増悪性の痛み
  • 腹部の膨満感や腫れ
  • 左肩や胸部の痛み
  • めまい、発熱、全身の倦怠感
  • 感染症の兆候

これらの症状は手術後の胃出血と似ていますが、漏れか出血かは医師の診断が必要です。

対処手順

  1. 速やかに医師の診察を受ける

    上記の症状が出たらすぐに病院へ行き、専門医に診てもらいましょう。漏れの有無は画像検査や血液検査で確認します。

  2. ドレナージと栄養管理を実施

    胃酸を体内から排出するためのドレナージと、経腸(経口)または静脈(中心静脈栄養)による栄養補給を入院中に行います。胃が安静できる環境を整え、漏れが自然に閉鎖するのを待ちます。

  3. 必要に応じて再手術を行う

    ドレナージだけで改善しない場合や漏れが大きい場合は、開腹手術で漏れ部位を修復し、漏れた胃酸や汚染物質を除去します。

  4. 回復まで入院を続ける

    手術やドレナージは侵襲的な処置のため、合併症のリスクが残ります。患者は安全が確保されるまで入院し、通常は30日程度の入院期間が必要です。

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