白内障手術後の合併症と対処法
白内障は目の中に薄い膜のように形成され、視界が曇って見えにくくなります。視力が著しく低下した場合、眼科医は白内障除去手術を提案します。手術自体は安全性が高く、重大な合併症は稀ですが、いくつかのリスクが存在します。
レンズの位置ずれ(脱臼)
手術中に人工水晶体(IOL)を眼内に装着しますが、時間とともにレンズがずれることがあります。ずれが軽度でも、視界がぼやける、光がにじむ、ハローや二重像が出るなどの症状が現れ、場合によっては再手術が必要です。
硝子体様黄斑浮腫(CME)
黄斑部が腫れることで視力が低下し、特に正面を見るとぼやけます。症状が出た場合は、非ステロイド性抗炎症薬(錠剤または点眼薬)で治療します。
後発白内障(二次白内障)
手術後にレンズ嚢の後部に濁りが再び生じることが最も一般的な合併症です。視界が再び曇るため、レーザーによる後発白内障除去(YAGレーザー)や、必要に応じて追加手術で対処します。
網膜剥離
高度近視の方は網膜がもともと薄く、手術後に剥離しやすくなります。症状は飛蚊症、光の閃光、視界の歪みなど。網膜剥離は緊急処置が必要なため、速やかな診察が求められます。
後嚢破裂
白内障核を除去する際に後嚢に過度の圧がかかり、破れることがあります。破裂した場合は、外科医が嚢の形状を修復し、人工水晶体を正しく装着できるよう対処します。
