腹部脂肪吸引手術の概要と注意点
手術の流れ
腹部脂肪吸引は、外科医が腹部に小さな切開を行い、空洞のカニューレ(吸引管)を挿入して不要な脂肪と液体を吸い出す手術です。吸い出した脂肪はフラスコに回収され、必要に応じて静脈ライン(IV)を通じて体液を補給します。超音波プローブで脂肪を細かく砕いてから吸引する方法もあります。
術前の準備
手術適応かどうかは、詳細な身体検査と既往歴・服用薬の確認を行った上で判断します。医師の許可が下りたら、手術の手順やリスクについて説明し、患者の疑問に答えます。手術直前に感染予防のための抗生物質が投与されることがあります。
回復と術後ケア
除去した脂肪量に応じて、入院が必要になる場合と同日退院が可能な場合があります。術後は創部近くに設置したドレーンの管理や、皮膚を圧迫するコンプレッションバンドの装着、抗生物質の服用が求められます。
合併症のリスク
腹部脂肪吸引には以下のようなリスクがあります。
- 感染症
- 脂肪塞栓(血管内に脂肪が詰まる)
- 周囲臓器の穿刺傷
- 血清腫(組織が失われた部位に液体がたまる)
- 神経圧迫や腫脹
- 皮膚の壊死や熱傷(超音波プローブ使用時)
- 体液バランスの乱れ、麻酔関連の合併症
- まれに致命的な事例も報告されています。
主な副作用
麻酔が切れた後に疼痛を感じることが多く、腫れは数ヶ月続くことがあります。切開部やドレーン挿入部には瘢痕が残りますが、時間とともに薄くなる傾向があります。
