レーザー脱毛の真実と注意点
毎朝シェーバーを使わずに済む、ビキニラインも気にせず水着を着られる――。そんな理想を広告は語りますが、実際にレーザー脱毛は効果があるのでしょうか?費用やリスクはどうか、詳しく解説します。
歴史
レーザー脱毛は実は1960年代後半にさかのぼります。1969年に開発されたファイバーオプティックプローブは、痛みの少ない永久的な脱毛を目指したものの、十分な検証が行われずに市場に出されました。FDAは効果が不十分で安全性に問題があるとして使用を停止しました。1970年代後半にも同様の失敗が続き、1995年に初めてFDAがレーザー脱毛装置を認可しましたが、永久脱毛は実現できず、顧客の訴訟により市場から撤退しました。現在のレーザーは毛色のメラニンを狙い、効果が向上していますが、長期的な影響についてはまだ研究が進められています。
仕組み
最新のレーザーは、目に見えない光ビームを毛包に照射し、毛根に熱を与えて破壊します。メラニンが光を吸収するため、毛だけが選択的に加熱され、周囲の皮膚はほとんど影響を受けません。このため、毛が再び生えてくる速度が遅くなるのです。
施術時間の目安
レーザーの照射範囲は約1センチメートル(約3/8インチ)です。そのため、処理面積が広い部位は時間がかかります。例えば、唇や小さなエリアは約10分で終了しますが、脚全体や背中・肩・首の組み合わせは最大で2時間ほどかかります。ビキニラインや脇の下は約1時間で完了します。
なお、毛は成長期の毛包にしか効果が出にくく、全毛包の約85%が成長期にあります。そのため、最適な結果を得るには複数回の施術が必要です。
選ぶ際のポイント
施術を受けるなら、経験豊富な技術者が在籍し、長パルスレーザーを使用しているクリニックを選びましょう。長パルスは皮膚が熱から回復する時間が長く、安全性が高いとされています。費用はクリニックにより異なりますが、脚全体の脱毛だけでも数千円から数万円が相場です。
リスクと注意点
レーザーは高温になるため、技術者の技量が低いと毛包周辺がやけどする恐れがあります。適切な冷却装置やジェル、スプレーで皮膚を保護しながら施術しないと、炎症や色素沈着が起こることがあります。
専門家の見解
レーザー脱毛は、濃い毛色で肌が明るい人が最も効果的です。メラニンが多い毛はレーザー光を吸収しやすく、逆に肌が濃いとメラニンが多くてレーザーが皮膚に反応しやすくなります。最近では、色素が少ない毛や濃い肌向けの新しい機器も登場していますが、従来のレーザーに比べて回数が増える傾向があります。
