骨盤超音波で赤く映るのは何ですか?
骨盤部の超音波検査で赤色が映ることがありますが、その意味は撮影部位や使用したモードによってさまざまです。以下に主なケースをまとめました。
1. 血流(ドップラーモード)
ドップラーモードでは血流を色で表現します。赤はプローブに向かって流れる血液、青はプローブから離れる血液を示します。骨盤内の動脈や静脈の血流評価に用いられます。
2. 卵巣嚢胞
卵巣にできる液体で満たされた嚢胞は、内部の音響特性が周囲組織と異なるため、暗くまたは赤みがかった領域として映ることがあります。
3. 子宮筋腫
子宮壁の良性腫瘍である筋腫は血流が豊富なことが多く、ドップラーモードで赤く表示されることがあります。血管が多いほどエコーが強く映ります。
4. 子宮外妊娠
受精卵が子宮外(主に卵管)に着床すると、胚嚢や胎児が赤または暗い領域として映ります。早期発見が重要です。
5. 子宮内膜症
子宮内膜組織が子宮外に増殖すると、炎症と血流増加により赤色の病変が確認されることがあります。
6. 子宮腺筋症
子宮筋層内に内膜組織が混在する状態で、血管が増えるためドップラーモードで赤く映ることがあります。
7. 炎症・感染(骨盤炎症性疾患)
炎症が起こると血流が増加し、炎症部位が赤く見えることがあります。膿瘍や浮腫も同様です。
8. 腫瘍・腫块
悪性・良性を問わず、血流が豊富な腫瘍はドップラーモードで赤く表示されることがあります。
これらの所見は、放射線科医や産婦人科医といった専門医が患者の症状や既往歴と照らし合わせて総合的に判断する必要があります。赤色が必ずしも異常を示すわけではなく、追加検査が求められることもあります。
