歯の抜歯用鉗子の種類と選び方

歯科診療では、主に「抜歯用鉗子」と「移送用鉗子」の2種類が使用されます。抜歯用鉗子は歯を強制的に除去するための器具で、移送用鉗子は滅菌後の器具をトレイへ移す際に用います。抜歯用鉗子は共通して、歯を掴む「くちばし部」、首部、ハンドルで構成されています。

抜歯用鉗子の概要

抜歯用鉗子での処置は口腔や顔面への影響を最小限に抑えることが重要です。

抜歯用鉗子は手のひらで握りやすい形状で、レバー効果を高めるフックが付いているものもあります。くちばし部は抜歯対象の歯冠部にぴったり合うよう設計されており、歯や周囲組織への負担を減らします。抜く歯の種類に応じて、さまざまな形状・サイズの鉗子が用意されています。

人間の歯の分類

人間の歯は部位と形状で分類されます。

上顎(上顎骨)と下顎(下顎骨)にそれぞれ、切歯、犬歯(尖歯)、小臼歯(前臼歯)、臼歯、そして第三大臼歯(親知らず)があります。切歯は前方に4本ずつ、犬歯は各側に1本ずつ、小臼歯は各側に2本ずつ、臼歯は各側に3本ずつ配置されます。

歯の種類別に使用する抜歯用鉗子

歯の部位に合わせた鉗子を選択することが安全な抜歯の鍵です。

上顎の各歯に対する代表的な鉗子は次の通りです。

  • 切歯:No.99‑C、No.150 Cryer、ユニバーサル鉗子
  • 犬歯・小臼歯:No.286(バヨネット)
  • 臼歯:No.24、No.88R‑2、No.18R、No.88L‑2、No.18L

下顎の各歯に対する代表的な鉗子は次の通りです。

  • 切歯:No.151 Cryer
  • 犬歯・小臼歯:No.103
  • 臼歯:No.16、No.287
  • 第三大臼歯(親知らず):No.222

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