鼠径ヘルニア手術後のケアガイドライン
鼠径ヘルニアとは、小腸の一部が鼠径部付近の腹壁を突き抜けてしまう状態です。先天的に存在することもあれば、筋肉の弱化や外傷が原因で起こることもあります。腫れが痛みを伴うこともありますが、放置するとサイズが大きくなります。稀に腸が絞扼され血流が遮断され、腸閉塞を起こすと命に関わる緊急事態になります。
術後すぐのケア
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ヘルニア修復手術は通常30分から1時間程度で終了します。手術後は麻酔が切れるまで病院や外来の回復室で安静に過ごします。麻酔が切れた後は、帰宅時の交通手段を事前に確保してください。麻酔後24時間以内の自動車運転は避けるべきです。
痛みがある場合は、医師の処方がなければ市販の鎮痛剤(イブプロフェンまたはアセトアミノフェン)を用います。用法・用量は添付文書に従ってください。
在宅での回復
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手術後2~3日は安静を心がけましょう。鼠径部の違和感がある場合は、処方薬または市販の鎮痛剤で対処します。フィット感のある下着を着用すると、軽い不快感が和らぎます。
持ち上げ、力む、咳をするなど、腹壁に負荷がかかる行為は避けてください。通常は2週間以内に日常生活へ徐々に戻れます。
水分を十分に取り、食物繊維を多く含む食事(果物、野菜、全粒粉のパンなど)を心がけましょう。便秘は腸への負担となり、再発リスクを高めます。
縫合糸は自己吸収型の場合、10日程度で自然に溶けます。非吸収型の場合は、手術後10~14日目に医師が抜糸します。
長期的な注意点
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多くのヘルニア手術では、腸が再び弱い腹壁部位を通過しないようにメッシュパッチが使用されます。術後に持続的な痛みや鋭い痛みがある場合は、すぐに医師に相談してください。
重いものを持ち上げる、無理に力むといった行為は避け、腸や腹壁への負担を減らしましょう。食物繊維の多い食事で腸内環境を整えることも重要です。
適正体重の維持、禁煙、正しい持ち上げ方の3つが、ヘルニアの再発や新たなヘルニアの予防に最も効果的です。
