鼠径部手術後の術後症状と対処法
尿閉(尿排泄障害)
鼠径部手術後、数時間から数日間にわたり尿が出にくくなることがあります。多くの場合、数時間で自然に回復しますが、長時間続く場合は一時的に導尿管を挿入し、夜間に留置することがあります。
神経捕捉(神経圧迫)
ヘルニア修復手術などで、鼠径部の小さな神経(腸骨鼠径神経・性腺神経)が圧迫されることがあります。これにより鼠径部や陰嚢、上部大腿部に痛みや過敏感が生じ、稀に射精障害など性機能に影響を与えることもあります。
しびれ
手術中に切断されたり損傷した神経が原因で、下腹部や鼠径部にしびれが残ることがあります。慢性的なしびれは、術後の長期的な合併症として比較的よく見られます。
慢性疼痛
術後の慢性疼痛は主に神経損傷や瘢痕組織による神経捕捉が原因です。場合によっては良性の神経腫瘍や手術部位周囲の組織損傷が関与することもあります。また、感染が起きると疼痛が数時間から数か月にわたり続くことがあります。
性機能障害
鼠径部の疼痛は性行為時の不快感や勃起痛、射精時の痛みを引き起こすことがあります。疼痛は通常、鎮痛薬で軽減できますが、症状が続く場合は専門医の診察が必要です。
