副腎摘出術とは:定義と主な適応疾患

副腎摘出術の概要

副腎摘出術(adrenalectomy)とは、腎臓の上にある左右の副腎のうち、1つまたは両方を外科的に切除する手術です。過剰なホルモン分泌や腫瘍など、副腎に起因する疾患の治療を目的として行われます。

主な適応疾患

a. クッシング症候群:副腎が過剰にコルチゾールを産生し、体重増加・高血圧・糖尿病などの症状が現れます。薬物療法が効果的でない、または副作用が強い場合に、病変側の副腎を摘出することがあります。

b. 原発性アルドステロン症(コン症候群):副腎からアルドステロンが過剰に分泌され、高血圧と低カリウム血症を引き起こします。ホルモンレベルを正常化するために、過剰分泌側の副腎を摘出します。

c. 褐色細胞腫(フェオクロモサイトーマ):副腎にできる稀な腫瘍で、アドレナリンやノルアドレナリンといったカテコラミンを大量に分泌し、激しい高血圧、頭痛、発汗などを引き起こします。根治的治療として摘出が第一選択です。

d. 副腎癌:悪性腫瘍が確認された場合、腫瘍組織の除去と腫瘍増殖の抑制を目的に副腎摘出術が行われます。

手術の種類

適応疾患や病変の範囲に応じて、片側(単側)摘出か両側(双側)摘出が選択されます。具体的な手術法は、患者さんの状態や医師の判断により決定されます。

術前・術後の注意点

副腎はホルモン分泌に重要な役割を持つため、術前に十分な検査と内分泌科との連携が必要です。また、術後はホルモンバランスの調整や定期的なフォローアップが求められます。

副腎摘出術が適切かどうかは、専門医と相談のうえで判断してください。

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