レーシック手術の合併症とリスク
レーシックは眼鏡やコンタクトレンズに代わる人気の手術です。手術はクリニックで行われ、視力は迅速に矯正され、術後すぐに仕事に復帰できることが多いです。痛みや不快感は軽度で済むケースがほとんどですが、合併症を防ぐためには経験豊富な医師に相談し、個々の状況に合わせた説明を受けることが重要です。合併症のリスクが心配な場合は、片目ずつ手術を行うことも検討してください。
合併症のリスクが高い人
- 高度な度数矯正が必要な方
- 瞳孔が大きい方
- 角膜が薄い方、またはドライアイの既往がある方
- 最近度数が変動した方(屈折不安定)
- 格闘技やコンタクトスポーツなど頭部外傷のリスクが高い職業・趣味の方
- 緑内障、眼瞼炎などの眼疾患を持つ方
- 全身性エリテマトーデス(SLE)、糖尿病、HIVなどの全身疾患を抱える方
- 抗凝固薬を服用中、または過去に屈折矯正手術を受けたことがある方
- アジア系の方は角膜形状の違いから合併症リスクが上がることがあります
- 妊娠中の方は手術対象外です
- 18歳未満の方はレーシックの適応外です
ドライアイ
最も頻繁に報告される合併症はドライアイです。角膜フラップを作る際に角膜神経が切断されるため、涙液分泌が低下します。症状は一時的なものから永続的なものまで幅があります。点眼薬で改善できるケースもありますが、回復しない場合は長期的な管理が必要です。
過矯正・過小矯正
手術後に視力が過度に矯正された(過矯正)または十分に矯正されなかった(過小矯正)ことがあります。多くは数ヶ月で自然に安定しますが、永久的になることもあります。過小矯正は眼鏡やコンタクトで補正でき、過矯正は同様に対処可能です。必要に応じて追加のレーザー治療(リトラクト)や眼鏡・コンタクトの使用が推奨されます。
フラップの問題
レーシックでは角膜にフラップを作り、レーザー照射後に元に戻します。フラップが完全に外れたり、ずれたり、折り目ができることがあります。原因は手術技術の未熟さ、術後の頭部外傷、目をこすったことなどです。多くは迅速な再固定や追加手術で修復できますが、早期に眼科医の診察を受けることが重要です。
長期的な問題
フラップがあることで、将来の眼科検査に影響が出ることがあります。たとえば、眼圧測定に使うエアパフテストは正確性が低下し、緑内障の診断が難しくなることがあります。また、白内障手術で眼内レンズを選択する際の測定精度も低下します。術前・術中・術後の詳細な角膜測定データを保存しておくと、将来の診療に役立ちます。
その他の潜在的な問題
- 夜間に光がにじむ「ハロー」や「スター・バースト」現象(大きい瞳孔の人に多い)
- 眩しさやぼやけた視界
- 感染症や重度の出血
- 角膜が薄くなるリスク、網膜剥離の可能性
- レーザーの機械的故障や照射位置のズレによる稀なエラー
これらのリスクは事前の十分なカウンセリングと、信頼できる医師による手術で大幅に低減できます。疑問や不安がある場合は遠慮なく医師に相談しましょう。
